インタビュー

「苦労以上に喜びや達成感が得られるんです」3年ぶりに収穫祭を開催!(もりやま農園)

鹿児島空港から車で約10分、標高270mの高台で、小松菜やトマト、にんじんなど約15種類の野菜を有機栽培している「もりやま農園」さん。

梅雨入り直前の6月12日の日曜日に、8回目となる「収穫祭」が開催されました。
当日は、トマト・小松菜・レタスを、森山さんのレクチャーを受けながら、皆さん袋いっぱいに収穫。

▼当日の様子はこちらから▼

人数を制限した中で、3年ぶりの開催になった収穫祭。森山さんはどんな事を感じていたのかお話してくださいました。


今年が8回目。収穫祭が始まったキッカケは何だったのでしょうか?

普段、開店前にお店に野菜を持っていって、それを並べて、売ってもらうんですけど、消費者と会うことはなかったんです。
「どんな感じで食べてもらっているのか」
「どんな人が買っているのか」
「どんな要望があるか」
そういうのを知りたかったということが一番最初ですね。

1年に1回開催される収穫祭は、準備・告知から、当日の運営まで、基本的に森山さん1人で行っているのだそう。

1人で毎年続けるのはとても大変な事だと思います。何が続けさせてくれているのでしょうか?

準備は本当に大変なんですよね。チラシ作りから、募集をして、人が集まるか集まらないか、段取りもですし。

なんと言っても、収穫祭に合わせて野菜が沢山ないといけない。その状態を作るっていうのが何よりも大変ですね。

 

有機栽培は、堆肥や、油粕の副産物、カキ殻石灰など自然由来のものなので、野菜の成長のコントロールがしにくいんですよね。じんわり効くから。

すごく大変なんですけど、終わった後の達成感と皆さんが「美味しかった」「また来たい」「子供が収穫祭にきてトマトが食べられるよになった」と聞いて。

大変だけど、苦労以上に喜びや達成感、満足感が得られるということです。

 

苦労したことは忘れるんですけど、良いことは覚えているんですよね。
それで続いてきてましたね。

今回は3年ぶりの開催。終わってみてどうでしたか?

まだまだ制限された状況ではあったんですけど、参加者の方から、「中々子供を連れて遊びに行けない状況の中で、身近で体験の機会を作ってくれてありがたかった。」「子供たちと思い出を作れてよかった。」という話を聞いて、「やってよかったな」て思いましたね。

参加者の皆さんの声を嬉しそうにお話する森山さん。

参加者の方が喜んでくれているのが、森山さんの一番の活力になっているように見えました。

そうですね。

自分の生きている存在意義というか。もりやま農園を営んでいるやりがいというか。

 

飲食店に野菜を出していれば、仕事も回るし、お金も入ってくるということなんですけど、その先の人はわからないんですよね。どんな人が買っているのか、美味しいと思ってくれているのか。
それを体感・実感して、自分のモチベーションを上げて、辛い農作業を頑張っていけるっていうか。
来年はさらに工夫して、楽しめるようなやり方でやっていきたいなって考えますね。

参加者の方も、森山さんの事や収穫祭をした畑が見えますもんね。

そうですよね。

「お店だと袋に名前が書いてあるけど、どんな人が、どんな畑で作っているんだろう」って思いますよね。

 

収穫祭に参加したら、「あんな暑い中で収穫したんだろうな」「これも虫を取るのに苦労しているんだろうな」って、きっと思いますよね。

 

収穫祭に来れば、動く生産者が見えますから。どんな声で話して、どんな畑で育てて、土はどんな感じでとか。そんなのがずっと広がっていけば良いんでしょうけど。

有機栽培の大変さも伝われば。

美味しいものは子供達も食べるからっていうところですね。

今回の収穫祭で、参加した方から嬉しい声を聞き、さらに活力が生まれていっている森山さん。来年に向けてはどうでしょうか?

状況にはよるんですけど、畑の準備はもう始めています。

今回は、お弁当を配って解散でしたけど、次回はお弁当を食べながら、「質問コーナー」みたいな形で、皆さんとお話できれば良いですね。

皆さんが楽しめるように、カタチを変えながらでもやっていければなと思います。

今回、ご紹介した「もりやま農園さん」の様子はfacebookページからチェックすることができます。


もりやま農園

■住所
鹿児島県霧島市溝辺町崎森1934

■問い合わせ先
090-7982-0205

■SNS
https://www.facebook.com/moriyamanouen/

■販売店舗
・じょうもん市場(霧島市)
・地球畑 西田店(鹿児島市)
・森のかぞく Aira Kitchen (姶良市)

※詳細は店舗に直接お問い合わせください


 

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